私が就職活動時に大切にしていたことは、「人の暮らしに深く関わる仕事ができる」ということです。「お金」は人が生きていく上で必ず関わるものであり、多くの人の暮らしに影響を与えることができるため、なかでも金融業界を志望するようになりました。
イオングループは金融以外にも小売業など幅広い事業を展開していて、グループ内で連携しながら幅広くビジネスができる点に魅力を感じました。当初は身近なクレジットカードに興味がありましたが、イオンフィナンシャルサービスの合同説明会に足を運んでイオンプロダクトファイナンスのことを知り、関心を持ちました。当社は自動車の購入や住宅リフォームをする際のローンを提供していて、こうしたローンを生活のいろいろな場面で活用すれば、人々の暮らしをもっと豊かにできるのではないかと思ったのです。
自分も世の中に役立つ新しいローンをゼロから創り出すような仕事にチャレンジしてみたいと考え、入社後は希望した通り新商品や新サービスを企画開発する部署で働くことになりました。
配属となった営業企画部は少数精鋭のチームで、若手の私も責任のある仕事にどんどん関わらせてもらっています。
入社1年目には、当社の新しいローン商品をイオンモール内のデジタルサイネージ(※)で広告宣伝するプロジェクトを先輩と二人で担当。この仕事は多くの関係者と連携することが求められ、サイネージを保有するグループ会社と交渉するところからスタートしました。表示する広告を企画した後は、外部のデザイン企業に制作を依頼。さらに、広告のQRコードからWebサイトにアクセスして、ローンが利用できるお店を検索できる仕組みを設け、そのWebサイトも開発企業と協業しながら作りました。
関係者に自身の考えを思うように伝えられず、苦労することもあったのですが、先輩にもサポートしていただきながら、何とか無事に広告とWebサイトを公開することができました。公開後、現場の営業の方から「あの広告のおかげでお客さまが増えたよ」という反応が返ってきた時は、本当に嬉しく、自分の仕事が最終消費者のお客さまに繋がっていることが実感でき、努力が報われたと思いました。もともと私がやりたかった「ゼロから何かを創り出す」という経験を入社1年目から味わうことができ、仕事に対するモチベーションもますます高まりました。
(※1)従来の看板や紙のポスターに代えて、デジタル映像機器を使って情報を表示する広告システム
そして入社2年目には、新しいローン商品そのものの企画開発に携わるチャンスにも恵まれました。中古車を購入されるお客さま向けに、ワランティ(※2)を付けたローン商品の企画でした。関係者との企画会議に参加し、議論に必要な資料は主に私が作成しました。商品の完成後は全国の営業拠点に足を運び、社内の営業担当に向けて商品の勉強会を開催。営業する社員がこのローン商品を加盟店さまに紹介しやすいよう、自分の言葉で直接説明しました。
このプロジェクトを通じて私は多くの経験をさせていただきました。プレッシャーも大きかった分、とても成長できたと感じています。一方で新しい商品を生み出すには想像以上にやるべきことがあると知り、上司や先輩に追いつくためにはもっともっと勉強しなければならない、と難しさを痛感しました。
今の私の仕事は、会社全体に影響を与え、新商品を通して事業の拡大に貢献することです。やりがいが大きくチャレンジしがいのある仕事です。これからもっと力を磨き将来は自分でゼロから新しいサービスを企画し、カタチにしたいと思っています。私の挑戦はまだまだこれからです。
(※2)商品を購入されたお客さまに対して一定の条件のもと、故障時に無償で修理や交換に応じるサービス
※内容はインタビュー当時(2019年12月)のものです。